ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が本場米国デビューする。29日にオンライン会見でV3戦を正式発表した。3月13日に米テキサス州ダラスで、アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)と対戦する。

海外では18年大みそかにマカオで2階級制覇して以来3試合目となる。「世界王者になって米国で防衛戦をやりたいと思っていた。モチベーションは高い。米国のファンに面白い選手がいると印象を残したい」と抱負を披露した。

昨年11月に大阪での前日計量後、新型コロナウイルス感染が判明した。興行中止となった後、英プロモート大手マッチルームと契約した。「ファイトスタイルが評価されたと思う」。世界王者、2階級制覇と次々達成した目標をまた実現。さらに本場デビューでの勝利で存在感を示すつもりだ。

昨年12月には始動したが、後遺症があった。「今も睡眠は不安定」というが「強い気持ち、自分を信じてメンタルで乗り切りたい」。年明けからはスパーも開始し、今後は週3日こなして仕上げる。ジムも京口の練習時は専用フロアにするなど万全の対策をとる。

メインではスーパーフライ級のWBC王者エストラーダ(メキシコ)と、WBAスーパー王者ゴンサレス(ニカラグア)が王座統一戦に臨む。WBO王者井岡一翔が勝者を標的とする注目カード。京口にも願ってもない舞台で1年5カ月ぶりのリング。「久しぶりの思いをぶつけたい」と誓った。【河合香】