初のベルトはお預けとなった。ゴッデス・オブ・スターダム選手権で、なつぽい(25)が、ひめか(23)とタッグを組み、初のタイトルマッチに挑むも、小波、プレストリー組に敗戦。終盤、プレストリーに椅子でたたかれ、小波にアームロックを食らい、ギブアップ。エンドレスワルツやダイビング・ボディープレスで小波をあと1歩のところまで追い詰めたが、終始劣勢の展開に「本当に悔しい」と肩を落とした。

試合後小波からは「夢を見るのはもうおしまい。ジ・エンド」と罵倒された。さらにパートナーのひめかが「私にはもう1人パートナーがいる」と舞華を引き連れ、再挑戦を表明。自分のふがいなさで招いた結果になつぽいは「仕方ない」と受け入れるしかなかった。

昨年からスターダムに参戦。アイドルとの両立から、今年はプロレス中心に活動していくことをきめた。今月17日に正式に入団。「頂点を取るために来た。命をかけて全力で打ち込む」と意気込んでいたが、実力者がそろうスターダムの厚い壁に跳ね返された。

所属ユニットのドンナ・デル・モンド(DDM)は、今年の目標を「タイトル総なめ」と位置付ける。昨年女子プロレス大賞を受賞したジュリアを筆頭に、この日SWAを防衛した朱里と勢いのある選手がいる中、取り残されるわけにはいかない。「目標は諦めていない。気持ちを切り替えてハイスピードで頑張っていきたい」。150センチ、47キロのなつぽいが大きなタイトルをつかむため、挑戦を続ける。【松熊洋介】