ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が地元大阪のテレビ番組の大きなバックアップを受け、3度目の防衛戦に臨む。15日26時28分から放送されるABC(朝日放送)テレビの「ニッポンを元気に! アスリート応援宣言 Re:スポーツ」(関西ローカル)で京口の特集が組まれることが決まった。「2度の防衛戦中止という逆境から立ち上がり、海外で試合するチャンスを!」と題し、コロナ禍の苦しみから京口が再起する姿を追っている。

同番組は「世界に挑戦したい」という夢の実現に向けて必死にもがくアスリートの支援をテーマに掲げている。3月13日(日本時間14日)に米テキサス州ダラスで、アクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)との3度目の防衛戦を控える京口は、コロナ禍で昨年5月の防衛戦が中止、同11月には自らのコロナウイルス陽性判定で再び中止の憂き目に遭い、心身ともに苦しんだ。「苦境に立たされるアスリートを応援したい」と同番組が主導となった京口のクラウドファンディングも11日から本格スタートさせている。目標金額は400万円。チーム京口の米遠征費、渡航前までのPCR検査や感染予防対策に必要な資金に充てられるという。

また人気ボクシング漫画「はじめの一歩」作者の森川ジョージ氏の全面協力を得て、京口の似顔絵イラストが完成。このイラストをもとにクラウドファンディング限定のオリジナルタオルも製作予定だ。3月の米デビューを控え、京口にとっては大きなコラボとなりそうだ。

◇京口のクラウドファンディングサイト=https://camp-fire.jp/projects/view/376173?list=watched