ボクシングの全日本新人王決勝戦は21日、東京・後楽園ホールで無観客開催される。スーパーバンタム級決勝では、東日本新人王の矢斬(やざん)佑季(29=花形)が、西軍代表でMVPも獲得した福永宇宙(そら、23=黒潮)と対戦する。20日に都内で臨んだ前日計量では、55・3キロのリミットでパスした福永に対し、100グラム少ない55・2キロでクリアした。

四国初の全日本新人王を目指すという福永に対し、矢斬も所属ジム初となる全日本新人王の期待がかかる。85年1月に創立し、世界王者も輩出している有名ジム。所属ジム会長は現在、日本プロボクシング協会会長も務める元WB世界フライ級王者花形進氏(74)となる。矢斬は「お互いに背負うものが大きい。最後は気持ちの勝負になると思う。花形ジム35年の歴史で、僕が取らなければ誰が取るんだという気持ち。きっちりと取って後輩につなげたい」と強い決意を口にしていた。