東洋太平洋フライ級7位の「井岡2世」桑原拓(25=大橋)が「ホープ対決」を制し、プロデビューから無傷8連勝を飾った。

関西のホープ湊義生(22=JM加古川)と1階級上のウエートで対戦。湊の強打に対し、スピードとカウンターパンチで勝負し、6回から動きが止まってきた湊にワンツー、右ボディーなどを打ち込み、3-0の判定勝利を収めた。

当初は昨年3月に臨む試合がコロナ禍で延期となり、今年1月には自らの右拳故障で約2カ月延びた。19年12月のリカルド・スエノ(フィリピン)戦での判定勝ち以来約1年4カ月ぶりのリングで勝利し「勝てたことはほっとしているが、思い描いた試合ではない。ちょこちょこ打たれ(相手パンチを)外せなかった自分に納得いかない。今後も打たせず打つ、スピードと足で勝つボクシングしていきたい」と決意をにじませた。

世界4階級制覇王者で現WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(Ambition)と同じく興国高から東京農大へと進み「井岡2世」と呼ばれる軽量級ホープとして注目される。通算戦績は8勝(4KO)無敗。年内に王座挑戦を希望している桑原は「僕はこんなもんではないことを証明していきたい」と約束していた。