ボクシングWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が世界初奪取記念日の6日、29歳までに4団体統一王者になるという理想の目標を掲げた。

7年前の14年にWBC世界ライトフライ級王者エルナンデス(メキシコ)を6回TKO撃破し、初めて世界王座を獲得した日に、横浜市の所属先でジムワーク。10日には28歳の誕生日を迎えることもあり「この1年で年3試合はやりたい」と熱望した。

6月19日、米ラスベガスでIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)との防衛戦に臨むことで合意済み。その後2試合でWBO王者、WBC王者との統一戦になることを願い「それが理想。やれるものならやりたい」と29歳までに4団体を統一したい気持ちを明かした。

ダスマリナス戦との防衛戦(WBA王座5度目、IBF3度目)は昨年10月、米ラスベガスでジェーソン・モロニー(オーストラリア)に7回KO勝ちして以来、約8カ月ぶり。無観客の前回と違い、有観客になる予定で、本場のファンに戦う姿を生観戦してもらえそうだ。井上は「普通に見てもらえるのはうれしい。気持ちも高まる」と歓迎していた。【藤中栄二】