強い雨と強風で大会スタートが大幅に遅れた年間最大の祭典レッスルマニアは、「超人」ハルク・ホーガン(67)による嵐の開会宣言で幕を開けた。

フロリダ州出身のタイタス・オニール(43)ともに第1試合前にMCとして登場。悪天候が収まらない中で「今夜、歴史を築くぞ! 明日夜も歴史を築くんだ!!」などと絶叫。昨年3月上旬のロウ大会以来、約1年ぶりの有観客となったスタジアムは大きな歓声に包まれた。

WWEは第1日となった10日の入場観客数を2万5675人、チケットはソールドアウトと発表した。オープニングで登場したWWEのビンス・マクマホン会長は「もっとも大切なのはファンのみなさんです。パンデミックの中で来場していただいたこと、WWEファミリーを代表し、御礼申し上げます。レッスルマニアへ、ようこそ」と感謝の言葉を口にした。

当初は7万5000枚のチケット販売を計画していたものの、新型コロナウイルス感染拡大が続くこともあり、NFLスーパーボウルの観客数を参考に2万5000人前後に決めたとみられる。WWEは「地域の健康ガイドラインに沿い、レッスルマニアでは限られた人数のチケットが販売された。観客は社会的距離を保ち、座っていた」との声明も発表。追加の安全対策としてスタジアム入場前に健康診断と体温チェック、マスク着用義務、モバイルチケット、会場全体の消毒強化も強調していた。