K-1バンタム級(53キロ)日本最強決定トーナメントが5月23日、東京・大田区総合体育館で行われる。日刊スポーツ新聞社後援「K-1 WORLD GP 2021」で、ワンデートーナメントを開催するもので、主催のK-1実行委員会が17日、都内で発表した。

1回戦では、橋本実生(まお、21)-大村修輝(なおき、18)、壬生狼(みぶろ)一輝(19)-野田蒼(18)、松本日向(22)-鵜沢悠也(25)、黒田斗真(20)-池田幸司(23)が対戦する。

注目はKrush同級現王者の壬生狼で、3月に王座に就くまでプロ10戦10勝(2KO)の戦績を誇る。幼少期から日本拳法を学び、キックボクシングに転向。地元・九州でキャリアを積んだ後、力道場静岡に入門し、K-1グループへの参戦を果たしていた。発表会見では「技術うんぬんじゃなく、男の生き様を見せる。ワシが言ってできたトーナメントだが、役者がそろったからできたと思っている。これからは俺たちの時代だー!」と言って気合を入れた。

K-1中村拓己プロデューサーも「壬生狼は(Krush王座まで)短期間で上がってきたが、優勝候補の大本命」と太鼓判を押した。その一方で、他7選手への期待も高く、「平均年齢20・75歳と若い選手がそろった。K-1の中心になっていく力を持っている」と、K-1の色が最も出るワンデートーナメントで、未来のスターが出ることを切望していた。