ボクシング元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(32=帝拳)が26日(日本時間27日)に米ラスベガスで拳を交えるスター選手の元世界3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)と堂々と向き合った。24日(同25日)、試合会場となるヴァージンホテルで公式会見に臨み、ロマチェンコと対面。身長169センチのロマチェンコに対し、11センチ高い180センチの中谷が見下ろす形での写真撮影となった。ロマチェンコから肩に両手を乗せられ、身長差をチェックされると、中谷がすこし腰を落とし視線を合わせるポーズもみせた。

調整は順調なため、同日はジムワークをせずに体を休めた中谷は「今日は記者会見でロマチェンコを初めて生で見ました。日本にいる時にジムの人たちからロマチェンコのだいたいの身長を聞いていたので予想通りという感じでした。生のロマチェンコは自然体で気負いを全く感じなかったので復帰戦になるけどベストな状態で来そうだと感じました。お互いベストコンディションで最高の試合が出来ることを今から楽しみにしています」と所属ジムを通じてコメントした。

会見では、約8カ月ぶりの再起戦となるロマチェンコから「彼はタフな男です。身長とリーチがある、とても良いボクサー。だから対戦相手として選択した」と認められる発言を受けると中谷は「自分の中で1番のビッグチャンスで大変うれしい。戦うだけではなく。勝たないと意味がない。絶対に勝ちます」と強い意気込みを示した。会見に同席した米プロモート大手トップランク社ボブ・アラムCEOは「これは非常に競争の激しいファイト。両ファイターのテストになる」と大きな期待を寄せていた。

同じ興行で、ケヴィン・モンロイ(米国)とのスーパーバンタム級4回戦でプロデビューする18年全日本選手権バンタム級覇者村田昴(24=帝拳)は「中谷さんとロマチェンコが向き合ってるのを見てかなり緊張感がありました。すごい試合のアンダーカードで出場させてもらえることをあらためて感じました。体調も良く、体重も順調なので明日の計量までしっかり体調管理して試合に万全の状態で挑みたいと思います」などと所属ジムを通じ、コメントしていた。