ボクシング元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの孫、ニコ・アリ・ウォルシュ(20=米国)がプロデビューする。

米大手プロモーションのトップランクが24日、契約したと発表した。8月14日に米ラスベガスで、ミドル級4回戦でプロ初戦となる。

ウォルシュは母がアリ氏の娘ラシーダさんで、シカゴで生まれた。小さいころは「ポピー」と呼ぶ祖父についていきジムで遊び、その後にシカゴでアマデビューした。現在はネバダ大ラスベガスの学生で、これまで30戦しているという。「夢が実現した。祖父が始めた戦いの遺産を継続できることを光栄に思う」と話している。

クロンクジムで元世界王者らとスパーリングを積んでいる。WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国)にもつく、シュガーヒル・スチュワード・トレーナーがチーフセコンドを務める。陣営の期待の高さも示している。

アリ氏の親族からは、娘のレイラが99年にプロデビュー。01年には父のライバルだったジョー・フレージャーの娘、ジャッキー・フレージャー・ライドに2-0で勝利を収めている。05年にはWBCスーパーミドル級で、初代世界王者となった。24勝(21KO)無敗で引退している。