ボクシング史上初の6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏(48=米国)の現役復帰戦が、エキシビションではなく公式戦として開催される。主催する動画投稿アプリ運営のトリラーが21日に発表した。

9月11日に米ロサンゼルスで、元UFC王者ビクトー・ベウフォート氏(44=ブラジル)との対戦。試合は1ラウンド2分の8回戦で、契約体重は180ポンド(クルーザー級)の予定という。

デラホーヤ氏は「復帰は本気で、エキシビションではない。2人のどちらかが負ける。ベウフォートは総合格闘技の伝説の選手だがKOを狙う。WWE劇場のようなものではなく本物。15年前より体調はいい」とコメントした。

デラホーヤ氏の復帰は、昨年の元ヘビー級王者マイク・タイソン氏のエキシビションでの復帰に触発されたもの。3月に13年ぶりの復帰を表明し、6月に今回の対戦が発表されていた。92年バルセロナ五輪で金メダル獲得後にプロデビュー。94年に12戦目でWBOスーパーフェザー級を皮切りに、04年にWBOミドル級で史上初の6階級制覇を達成した。08年にマニー・パッキャオに8回TKO負けして引退していた。

ベウフォート氏は「世界最高のボクサーを倒すところを見せたい。ファイターとして最後まで戦う」とコメントした。97年からUFCに参戦し、04年にライトヘビー級王座を獲得。99年にPRIDEで桜庭和志に判定負け、11年にUFCで秋山成勲にKO勝ち。ボクシングでは06年にKO勝ちもある。18年にUFCでKO負けして引退していた。