元スマックダウン、ロウ両女子王者ベッキー・リンチ(34)がサプライズ復帰し、スマックダウン女子王座を獲得した。

同女子王座に挑戦予定だったサーシャ・バックスの欠場により、急きょ代理出場となったカーメラが挑戦者として同王者ビアンカ・ブレアと対峙(たいじ)。バンクスに「いずれこのリングで対戦しよう」とメッセージし、カーメラに対し「フラストレーションをぶつけてやる」と挑発していたブレアの前、元2冠王者が登場した。

出産のために20年5月のロウ女子王座返上以来、約1年3カ月ぶりにリングに立ったリンチは代理挑戦者だったカーメラを鉄製階段にたたきつけると即座にブレアに対し挑戦を要求。王者の受諾で挑戦者に決まった。ゴングと同時に握手を求めた隙にブレアにエルボーを打ち込み、さらにマンハンドルスラムでマットにたたきつけ、3カウントを奪った。秒殺勝利したリンチはベルトを掲げ、自らのリング復帰とスマックダウン女子王座戴冠をアピール。さらに「『ザ・マン』(リンチの愛称)が戻ってきた。気分がいい」と強烈なオーラを発していた。

リンチは20年5月のロウ大会で妊娠を発表し、ロウ女子王座を返上。マネー・イン・ザ・バンクの女子ラダー戦を制し、王座挑戦権を手にしたアスカにベルトを託した。昨年12月には夫のセス・ロリンズとの長女ルーちゃんを出産。今年5月にはWWEと新たな契約を結んだと米メディアに報じられていた。