WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(29=BMB)が、新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性反応を示したことが26日、所属ジムの寺地永会長から発表された。

9月10日に京都市体育館で同級1位矢吹正道(28=緑)を相手に9度目の防衛戦が予定されているが、興行をプロモートする真正ジムから試合の延期が発表された。

寺地は練習拠点を東京の三迫ジムに置く。指導を受ける同ジムの加藤トレーナーが23日に発熱などの症状があり、PCR検査で陽性反応が出た。翌24日に寺地も37・5度の発熱があり、倦怠(けんたい)感も訴えた。25日の検査で陽性反応が出たため、現在は都内の自宅で隔離、療養中。症状は軽症で、三迫会長によるとこの日時点で熱は36・9度に下がっているという。

昨年11月にはWBA世界ライトフライ級スーパーフライ級王者京口紘人の世界戦が、試合前日に王者の新型コロナウイルス感染が判明して中止となっている。全国的に感染が拡大している状況で、ボクシング興行の厳しさがまた浮き彫りとなった。