WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(32=志成)が上半身のタトゥーに肌色のパウダーを塗り、同級2位フランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)との3度目の防衛戦に臨んだ。

昨年大みそかの田中恒成(畑中)との2度目の防衛戦の試合中、左腕などのタトゥーが露出。試合後にSNSや週刊誌報道などで物議を醸し、処分を受けて以来のリングだった。このロドリゲス戦は控室で、入念に左胸、左腕、右脇にあるタトゥーを塗布剤を使用して覆い、リングに立った。

井岡はV2戦も塗布物で入れ墨を隠す措置をしたものの、剥がれ落ちて露出したまま試合を続行。日本ボクシングコミッション(JBC)からJBCルール第95条2号にある「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場できない」に抵触するとして今年1月、倫理委員会で厳重注意処分を受けていた。井岡タトゥー露出を契機に、JBCも「指定の塗布剤を使用させるか、指定業者による塗布施術を受けてもらうなどの手当てを考えていきたい」と対応策を講じていた。