母国フィリピンの大統領選挙出馬を表明したボクシング元世界6階級制覇王者でフィリピンで上院議員を務めるマニー・パッキャオ(42=フィリピン)が29日、自らの公式SNSでも現役引退を表明した。同日に公式ツイッターを更新し「世界最高のファンと最高のスポーツに感謝します!素晴らしい思い出をありがとうございました。これは私が今までにした中でもっとも難しい決断ですが、私は安心している。あなた方の夢を追いかけ、一生懸命働き、何が起こるか見てください。さようならボクシング」と投稿した。

既にパッキャオは今月21日までに更新されたフィリピンで歌手、女優、TV司会者などのタレント活動しているトニー・ゴンザガ(37)の公式ユーチューブチャンネルに出演し「私のボクシングのキャリアは既に終わっている。長い間、ボクシングを続け、家族は、もう十分だと言ってくれた。今後は他のボクサーをサポートし、世界王者にさせたい」とグローブを置くと明言していた。

8月21日、米ラスベガスでWBA世界ウエルター級休養王者として、同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)との王座統一12回戦に臨んだパッキャオは0-3の判定負けで王座統一に失敗。19年7月以来、約2年1カ月ぶりに復帰戦を飾ることができなかった。試合後には「何十年もの間、ボクシングをやってきたことにとても満足している」と現役引退の可能性も口にしていた。

9月19日にはフィリピンの大統領選に出馬すると正式表明。22年5月に予定される選挙に与党PDPラバンの一部から候補に指名され「私はファイターです。私は戦いから決して後退しません。あなた方が知っているマニー・パッキャオは貧困と腐敗と戦う。何ら変わりはありません」と意気込みを示していた。