ボクシング元世界3階級制覇王者の315Oファイトクラブ亀田興毅会長(34)が日本人初の世界ヘビー級王者育成に強い意欲を示した。

16日、都内で会見を開き、12月16日にメルパルクホール大阪で3150ファイトVOL・1大会を開催すると発表。緑ジムから移籍してきたアマ5冠の日本ヘビー級ホープ但馬(たじま)ミツロ(26)が同興行でプロデビューを果たすことが決まった。対戦相手は現在調整中だ。

亀田会長は「(但馬は)身体が大きいし非常に身体能力が高い。まずは『但馬改造計画』を進め、少し身体を絞っていきたい。日本人の世界ヘビー級王者という長年の日本ボクシング界の夢を実現させたい」と大きな期待を寄せた。

ヘビー級のマーケットは金銭的なことも含めて世界に広がっている。同会長は「海外でのマーケットは広いので、活躍していけば商品価値はどんどん上がっていくと思います」と強調。WBC世界同級王者タイソン・フューリー(英国)が前王者の同級1位デオンテイ・ワイルダー(米国)との3度目対決で数百万ドルを稼いでいる例を挙げながら「(但馬は)活躍できると思っています。この選手が100億稼ぐぐらいになったら、自分は『かばん持ち』したいと思います」と育成に力を入れる考えだ。

そんな亀田会長の大きな期待を受け、但馬は「これまでの重量級が見せられなかったことをみせようと思います」と気合を入れ直していた。