IWGPジュニアタッグ選手権試合で、タイガーマスクが12年6月以来、9年4カ月ぶりの王者に輝いた。

パートナーのロビー・イーグルス(31)はジュニアヘビー級との2冠王者となった。

金丸、デスペラード組と対戦したタイガーは、序盤から左足を集中的に攻められ、ギブアップ寸前となったが、ロープをつかんで逃れた。その後は金丸にタイガードライバー、場外のデスペラードにはトペ・スイシーダで飛び込むなど、持ち味を発揮。最後はイーグルスのロン・ミラー・スペシャルをしっかりアシストし、勝利をつかんだ。

昨年末、大腸の手術による長期欠場から8カ月ぶりに復活。医者からも無理だと止められたが諦めなかった。「もう終わりかと思ったが、毎日道場で練習し、先輩、後輩、いろんな人から励まされてベルトを取ることができた」と喜びを語った。師である初代タイガーマスクの佐山サトルは現在、病気療養中。「タイガーマスクはもう終わった、といろんなところで言われた。でも俺は絶対に終わらない」と力を込めた。

佐山の魂を胸に、95年に4代目としてデビュー。02年に新日本に移籍すると、タイガー・スープレックス・ホールドを武器にIWGPジュニアヘビー級王者に6度戴冠するなどジュニアの顔となり、新日本を引っ張ってきた。「俺は新日本に骨をうずめる。絶対に諦めない」。完全復活を遂げたタイガー。久しぶりのベルトを手にし「もう過去はいい。これからはロビーと未来に向かって突っ走る」と誓った。