WBC世界ライトフライ級タイトルマッチが、WBCの「再戦指令」で動きだす。9月22日に京都で行われた新王者・矢吹正道(29=緑)と9度目の防衛に失敗した前王者・寺地拳四朗(29=BMB)の一戦。9回の攻防で寺地が右目上をカットした場面。パンチによるものとの判定に対し、寺地陣営は「故意のバッティング」とし、問題の場面の映像を添えて日本ボクシングコミッション(JBC)に10月5日付で質問状を送付した。

寺地陣営は28日に回答書を得たが、その内容は「故意ではない」という趣旨。寺地の父で、ジム会長の寺地永氏(57)は「何とも言えない。間違っていることは間違っていると認めてほしいだけ」と話していた。

これらの流れから、ダイレクトで再戦の機運が高まっている。次戦の興行権を持つ真正ジムの山下正人会長(59)は29日、取材に応じて「まだ何も動きだしていない。(WBCから)再戦指令があってからの話になる」と語った。

寺地陣営は今後について近日中に会見を予定。矢吹はすでに練習を再開している。「決着戦」が実現するのか。興味は高まってきた。