ドラゴンゲート所属でGHCナショナル王者の望月成晃(51)が、ドラディションのリングで熱闘を演じた。

セミファイナルで大日本の岡林裕二とタッグを組み、長井満也、吉江豊組と激突。初対戦となった長井に「来いよ」と挑発するなど、序盤からバチバチモードを醸した。勢いよく飛び出した望月は岡林とともに長井を鋭い蹴りで攻撃すると、激怒した相手にパイプイス殴打の逆襲にあい、苦戦。試合は、何度も場外乱闘にもつれ込んだ。最後は、両軍が場外でお互いの味方を誤爆。15分53秒、両者リングアウトで引き分けとなった。

試合後もにらみをきかせた望月だったが「長井、俺は昔リングス(長井が所属した総合格闘技団体)のファンクラブに入っていたんだよ」と告白し、和やかな雰囲気に。最後は、抱擁をかわしてお互いの検討をたたえあった。

晴れ晴れとした表情でバックステージに現れた望月は「長井さんと初対決で元気な姿を見られてよかった。バチバチの蹴りあいができた」と笑みを浮かべた。この日は、藤波辰爾デビュー50周年記念大会。「今日は呼んでいただいてありがとうございました」とにこり。「(藤波は)驚異的ですよ。僕は28年目。50(代)で痛いとかいってられないな」と、さらなる飛躍を誓った。