ボクシングの元日本、東洋太平洋ミドル級王者保住直孝容疑者(46)が16日、所属したジムの先輩となる元WBA、WBC世界ミニマム級王者大橋秀行氏(56=大橋ジム会長)らへの脅迫の疑いで神奈川県警神奈川署に逮捕された。

同署によると、メール送信は認めたものの、脅迫の事実は否認しているという。同容疑者は過去にも賭博や恐喝の疑いで逮捕されている。

昨年10月から今年にかけて大橋会長、同じく元ジム先輩で元東洋太平洋フェザー級王者松本好二氏(52=大橋ジムトレーナー)をはじめ、2人の家族を侮辱するメッセージを送信。さらに内容がエスカレートし、同署の発表によると「家族もろとも拷問かけながら殺させるように仕向ける」などと書かれたメールを携帯電話から送り、脅迫した疑いがある。1日で100本超える脅迫メールが届く時もあり、生活にも支障が出るため、大橋会長らが同署に被害届を提出していた。

保住容疑者は大橋会長や松本トレーナーと同じく横浜高からヨネクラジムに入門。現役時代は99年に日本ミドル級王座、01年に東洋太平洋同級王座を獲得していた。