東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ウエルター級王者豊嶋亮太(25=帝拳)が両王座の防衛に成功した。

メキシコ、米国で試合経験を積んできた「逆輸入ボクサー」で東洋太平洋同級5位の坂井祥紀(30=横浜光)の挑戦を受け、3-0の判定勝利を収めた。「まだ練習でやったことを(試合で)出すことができず、いつものフィジカル勝負になってしまった」と反省点を挙げつつも「今日の内容ではおこがましいが、アジアのトップは証明できたかなと。世界を目指していきたい」と決意を新たにした。

ジャブ連打でリズムをつかもうとした坂井に対し、豊嶋は右強打を顔面やボディーを攻めたが、両者ともに鉄壁のディフェンスで決定打を与えなかった。さらに王者は左ボディー、左ボディーアッパーで坂井の体力を削り続けた。ワンツーなどで粘りの反撃をみせた挑戦者に対し、接近戦で押しながら、好打を浴びせて確実にポイントを獲得した。豊嶋は「期待させる、世界へ飛躍できる豊嶋亮太を見せていきたい」と強い決意を口にしていた。