ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が試合前日まで異例づくめの世界戦を迎える。

14日に東京・両国国技館でIBF同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦(WBA6度目、IBF4度目=日刊スポーツ新聞社後援)を控える。通常ならば試合3日前から予備検診、調印式、前日計量と連日、対戦相手と顔を合わせるが、今回は新型コロナウイルス感染対策のために挑戦者陣営が隔離空間で14日間過ごすために両陣営の対面は試合前日までない。

対戦相手との身長差、リーチ差、肉体やコンディション状態などを事前にチェックできない状況となるが、井上はまったく気にしていない様子。防衛戦を1週間後に控えた7日、横浜市内の所属ジムで調整した井上は「いつもの流れではないですけれど、関係ないですね」と平常心だった。なお両陣営がそろった調印式、ルールミーティングなどはすべて前日計量時の13日に行われる。