K-1女子フライ級王者KANA(29)が初防衛戦を行う。22年2月27日のK-1東京大会(東京体育館)で、寿美(ことみ、25)の挑戦を受ける。主催のK-1実行委員会が21日に都内で発表した。

2人は昨年11月3日の「K-1福岡大会」スーパーファイト(ノンタイトル戦)で対戦、寿美が3-0の判定勝ちの番狂わせを演じた。勢いに乗った寿美は今年1月スタートの第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメントで優勝、ベルトを巻いた。

寿美は9月20日のK-1横浜アリーナ大会では桜井梨華子に判定勝ちし、今回、待望のK-1タイトルマッチに臨む。「やっと試合を決めてもらい、毎日毎日、練習している。2月27日は私がベルトを巻いて、笑顔でチャンピオンになると決めている」と最良の結果を思い描いた。

迎え撃つ王者KANAは昨年11月以来のリングとなる。足を負傷して同月に手術後、しばらくは治療に専念、今年2月にスパーリングを再開した。日本人に初黒星を喫した後は寿美のことしか考えていなかった。「前回負けているので、挑戦するつもりで臨む。いつかは必ずリベンジしなきゃいけないと思っていた。1年3カ月のブランクはどうなるか分からないが、しっかり準備する」と気を引き締めた。

先月はジムの後輩、菅原美優(22)のKrush女子アトム級タイトル戦でセコンドを務めた。「美優ちゃんもリベンジマッチだったので、練習する姿勢には刺激を受けた」。その菅原は、MIO(26)に見事雪辱しての防衛を果たした。KANAはK-1女子をけん引してきた自信と誇りを胸に、寿美からのKO勝利を目指す。