世界4階級王者の井岡一翔(32=志成)が、WBO世界スーパーフライ級6位の福永亮次(35=角海老宝石)に3-0の判定勝ちで、4度目の防衛を果たした。井岡は左腕に、福永は背中にタトゥーを入れていたが試合中は覆い隠され、目立って露出することはなかった。

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日本ボクシングコミッション(JBC)ルールでは「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場できない」とされている。20年大みそかには、田中恒成(畑中)との日本人対決を制した井岡が、パウダーなどで隠したはずのタトゥーが露出。JBCから厳重注意処分を受けていた。

その流れから、前日30日の計量後のルールミーティングでは、タトゥーの覆い方が議題にあがっていた。両者ともスプレー式のコンシーラーを使用して隠すことを要望されていた。

福永は終始、全く露出することはなかった。井岡は試合前から、コンシーラーがふんだんに塗られていることが分かるほど、左腕は白くなっていた。

試合終盤からは、コンシーラーの下から、タトゥーとおぼしき黒っぽい部分も見え始めたが、一部が露出するなどはなかった。