赤い虎が猛進する。IWGPジュニアタッグ王者タイガーマスクが、ヘビー級のベテラン真壁刀義と組み、邪道と組んだ次期挑戦者の石森太二を退けた。

ゴング前の奇襲や再三のひっかき攻撃などに苦戦したが、邪道が竹刀での攻撃を狙った際に真壁が捨て身のアシスト。勝負を託されたタイガーは、邪道をリバースアームバーで捕獲すると、8分59秒、タップアウトを奪った。

この日から「新春黄金シリーズ」が開幕。団体創設50周年を記念し、74年から90年まで毎年のように行われていた懐かしのシリーズ名が05年以来17年ぶりに復活した。タイガーは試合後のバックステージで、「このネーミングは自分がファンの頃、ずっと親しんできたシリーズです」と懐古。自身の赤いマスクを指さし「赤といえば『燃える闘魂』。猪木さんの作った、この新日本プロレス。僕は闘う虎と書いて『燃える闘虎』。今年は今までたまっていた鬱憤(うっぷん)を晴らさせてもらう」と高らかに宣言した。

5日の東京ドーム大会のタイトルマッチでは、ロビー・イーグルスとともに3WAYマッチを勝ち抜き初防衛に成功。19日の北海道大会で、石森、ファンタズモ組を迎え撃つ。今年は寅(とら)年。タイガーマスクの年にする決意だ。