4月9日、さいたまスーパーアリーナで開催されるボクシングのダブル世界戦では、ライト級サバイバルマッチにも開催される。日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王者吉野修一郎(30=三迫)が、元WBO世界スーパーフェザー級王者伊藤雅雪(31=横浜光)と東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック両王座を懸けて防衛戦に臨むことが3日、発表された。村田諒太(36=帝拳)-ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)戦と同じく約4カ月スライドして組まれた。

吉野は「伊藤選手に勝ったら米国に行けると思う。自分の長所や短所、個々を伸ばしたり、自分を見つめ直して練習してきた。(伊藤は)元世界王者でキャリアあるし強いが、伊藤選手に勝てば先がみえる。必ず勝ちたい」と集中力を研ぎ澄ませた。一方、ライト級で世界2階級制覇を目指す上で負けられない一戦となる伊藤は「(4月延期は)個人的にはプラスだと思っています。1度気持ちをリセットし、ゆっくりさせてもらいましたが、気持ちを切り替えてやれる時間できた。前よりも自分が強いと思っている。吉野選手に勝ち、1つのヤマで越えることが大事」とキッパリ。

勝った方が世界に近づく注目マッチに向け、両者ともにボルテージを上げていた。