9日にさいたまスーパーアリーナでプロボクシングWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)と王座統一戦を控える世界的スター、IBF世界同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(39=カザフスタン)が6日、都内のジムで最終調整。約45分間、ストレッチ、ロープ跳び、シャドーボクシングなどのジムワークを消化。報道陣の質問に書面で応じた。主な一問一答は次の通り。

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-日本滞在時のホテルでの生活、食事、環境面はいかがですか。

ゴロフキン「まずは皆さまにごあいさつしたいです(みなさん、こんにちは)。すべて満足しています。受け入れ体制は万全。必要なものはすべて整えてもらっています。すべてそろえてもらい、とても快適で、これについては感謝です」

-最近、地震もありましたが心配は

ゴロフキン「そうですね、来日してすぐに地震がありました。そんなに反応しなかったです。すぐに止まりましたし」

-新型コロナウイルス対策を徹底されているそうだが不便はないか。

ゴロフキン「これに関して不便を感じることは全くありません。ルールですし自分にとっても一番大事なのは健康なので。ボクシングに支障がないように、誰も健康被害がないようにするのが一番です」

-日本に対する印象

ゴロフキン「日本の印象は素晴らしいです。すべてがプラス方向。天気も素晴らしく、人々も素晴らしい。これはある程度想像していたし、その通りでした。気配りやサービス。これまで私が経験した中で最高だと思います。それから日本ではスポーツが愛されていて、選手を応援しています。何事にも尊敬を持って接しているのがわかります。伝統や文化を感じて、とても居心地がいいです」

-村田選手が圧力をかけて前に出る展開が予想されますが、どう対処しますか。

ゴロフキン「現時点でどういう試合展開になるかを予測することはできません。2人とも試合が始まってからの対応は複数パターンを用意してきていると思います。1つだけ約束できるのは、見応えある試合になるということです」

-前回の試合から1年4カ月は自己最長のブランク。試合感覚を戻す対策は

ゴロフキン「確かに前回の試合からかなり時間がたっています。飲み込まなければいけないことはたくさんあります。ただこれだけ長く時間が空いてしまったのは自分に原因があるわけではありません。それに対戦相手(村田選手)も同じ状況にあること、これは私にも彼にも同じ条件なのです。プロモーター、関係者にこの試合を企画してくれたこと、実現にこぎつけたことに御礼を言いたいです」