ビンス・マクマホン前会長の秘蔵っ子、セオリーが大ブーイングの中、MITB男子ラダー戦制覇を成し遂げた。

USヘビー級王座戦で「筋肉魔人」ボビー・ラシュリーのハートロックに敗れて王座陥落したが、その後、天井に吊された王座挑戦権利証入りブリーフケースを奪い合うMITB男子ラダー戦に急きょエントリーされたと発表。前会長の強権発動で不公平な緊急参戦を果たし、そのままラダー戦を制覇。王座陥落直後に王座挑戦権を獲得してみせた。

セス“フリーキン”ロリンズ、オモス、ドリュー・マッキンタイア、リドル、シェイマス、マッドキャップ・モス、サミ・ゼインとともにブリーフケースを争った。セオリーは大暴れする「巨人」オモスにラダー攻撃したものの、圧倒的なパワーで軽く蹴散らされた。今度は物音を立てずにこっそりラダーにのぼったものの、マッキンタイアとシェイマスに見つかって鉄つい攻撃でめった打ちにされてしまった。

試合はセオリーが外れた展開となり、6人がオモスを解説席に投げ飛ばしてKO。一時はブッチの乱入でリングが混沌(こんとん)としたが、最後はセオリーがチャンスを迎えたリドルを妨害し、そのまま競り勝ってブリーフケースを奪った。戦前予想を覆し、セオリーが男子MITBラダー戦を制覇。ラダーの頂上でお得意の自撮り撮影も成功させた。会場からは大ブーイングが起こったものの、セオリーは誇らしげにブリーフケースを掲げていた。