元IWGP・USヘビー級王者のKENTA(41)が、6カ月ぶりにリング復帰を果たした。

メインイベントとなった6人タッグマッチで、IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二、外道と組み、米WWEから3年6カ月ぶりに新日本復帰となったKUSHIDA、棚橋弘至、アレックス・ゼイン組と激突した。

誰よりも後にふてぶてしく登場すると、敵チームをにらみ付けて挑発。試合では、石森のタッチで初めてリングインすると、ゼインに鋭い蹴りの一撃を見舞い、コンディションの良さを見せつけた。

中盤には、因縁のライバル棚橋との一騎打ちに発展。完璧なタイミングでカウンターのパワースラムを見舞った。左腕と左足は黒のサポーターで覆うなど万全の状態ではないながらも、元気な姿を見せて後楽園ホールのファンを沸かせた。

だが、味方の外道が、こちらも復帰初戦のKUSHIDAに3カウントを奪われて敗戦。自身の復帰戦を勝利で飾ることができず、怒り心頭のKENTAは、リング上で勝利に浸るKUSHIDAに対し、手をひらひらさせて「帰れ」のジェスチャー。「お呼びじゃないよ」と言わんばかりに、花道を後にした。

バックステージでも恨み節は止まらず。「どうなってんだよ。知ってる? 今日、俺も復帰戦だったの? 全然…なにこれ? どうなってんだよ」と、不満をあらわにしていた。

KENTAは今年1月の新日本東京ドーム大会、棚橋とのノーDQ(反則裁定なし)形式のUSヘビー級選手権試合に挑んだが、棚橋に自らが設置した3メートル超の巨大ラダーからハイフライフローをさく裂されて敗戦。この試合中に鼻骨骨折、左股関節後方脱臼骨折、背部裂傷など複数の負傷を負い、治療とリハビリを続けていた。