WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級級1位木村吉光(26=志成)が新王者となった。空位となっていた同級王座決定戦で同級4位中川兼玄(27=角海老宝石)と拳を交え、計3度のダウンを奪って12回2分29秒、レフェリーストップによるTKO勝利を挙げた。

5回にカウンターの右ストレートでダウンを奪取。9回にもワンツーを打ち込み、ダウンを追加。打たれ強く、粘る田中に対して最終12回、木村が渾身(こんしん)の右フックで3度目のダウンを奪って勝負を決めた。17年8月以来となる中川との再戦で返り討ちにした木村は「勝つことができました。中川選手はリベンジマッチだったので、ボクも気合を入れて、ラストも気持ちを感じました。ありがとうございました。今日は僕のじいちゃんの誕生日なので良いプレゼントができました」とベルトを巻いて笑顔をみせた。

昨年12月に東洋太平洋同級王座を獲得しており、日本ボクシングコミッション公認として2本目のアジア王座の奪取に成功した。今年5月にフランスでの世界ランカー対決が中止となるアクシデントも乗り越え、実力を証明するタイトル獲得となった。