スターダムのアイコン・岩谷麻優(29)が、勝ち点14でトップを走っていた同ユニットの葉月(24)に勝利し、勝ち点を13に伸ばした。葉月とは勝ち点1差に迫った。

「意識した」同門対決。葉月は19年に1度引退するも、プロレスへの情熱が再燃。21年にスターダムに復帰し、岩谷率いるユニットSTARSに加入した。「お姉さんの役割を果たしてくれていて、まとめてくれている」と信頼を置く葉月とのシングルマッチ。他の相手とは違う感情があった。

試合では葉月の握手の誘いに応じつつ、そのまま仕掛けていった。お互いの叫び会場に響き渡る中、岩谷は序盤からハイスピードでの丸め込み連発をしのぎ、顔面ウォッシュ合戦に持ち込んだ。締め合い、ロープ、コーナーを利用した攻防には、お互いの意地が詰まっていたが、わずかに岩谷の闘志が上回った。

絶叫が交差する執念のぶつかり合いは、岩谷がムーンライトプレスで激闘に終止符を打った。「強かった。たぶん葉月はSTARSのリーダーの座を奪いたかったと思う。でも、まだまだ岩谷麻優を乗り越えさせないから」。視線の先にあるのは2度目の5スターGP制覇。「みんなが成長しすぎて、1試合1試合がきつい」と苦笑いを見せたが、アイコンはまだまだSTARS、スターダムの中心であり続ける。