「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(63)の長男英五郎(28=帝拳)がプロボクシング東日本新人王ミドル級準決勝に臨む。27日に東京・後楽園ホールで、元K-1ファイターの左右田泰臣(34=EBISU K.s BOX)との決勝進出を懸けて激突する。

26日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット(72・5キロ)よりも500グラム少ない72・0キロでパスした左右田に対し、赤井は200グラム少ない72・3キロでクリアした。

勝てば東日本新人王へ王手をかける1戦となる。赤井は「良い意味のハラハラした試合ができればいいと思う。もらわないというのは正直無理ですが、スカッと爽快な勝ち方をしたいなという。ポイントになると分からないので分かりやすい勝ち方をしたい」と意気込みを示した。

左拳を効果的に活用する攻撃を試合のポイントに挙げ「左にパワーがあると(小山和博トレーナーに)思ってもらっているので、左で攻めていけと(助言される)。攻撃が防御にもなるので」と展開をイメージした。

父のボクサー時代の映像とインタビューがつづられた映画「AKAI」(公開中)は、赤井自ら編集、監督を務めた。あらためてスクリーンで父のファイトが会場を熱気に包んでいる姿を再確認し「これだけ盛り上げられる選手なのだと。その熱が伝わってくるし、当時に生で見ていたらもっとすごかったと思う。期待に応えられるような試合をしたいと思う」と、さらにプロ意識も高めて左右田との準決勝に臨む。