ボクシングの日本ミドル級王者、国本陸(25=六島)が27日、大阪市内の所属ジムで会見を開き、12月に行われる初防衛戦に向けて意気込みを語った。

対戦相手は日本とナイジェリアのハーフ、ワチュク・ナァツ(25=マーベラス)。国本は「前からやりたかった。強いのは知っていたんで」と試合を待ち望んでいた。

相手については「打たれ強くてフルに戦えるスタミナがある。体の丈夫さがあると思います」と分析。その上で「ワクワクしています。KOで勝ちたい」と意気込んだ。

対戦に向け自身の課題は「大ぶりのパンチ」ととらえる。「ショートで打てるように。楽に勝てるように(したい)」と話した。

同王座は前王者の竹迫司登(31=ワールドスポーツ)が返上したことで、今年4月に酒井幹生(29=角海老宝石)と王座決定戦を行った。国本が3-0の判定勝ちでものにし、ベルトをつかんだ。

王座決定戦の際、国本は拳の痛みも話していた。その影響もあり、今回は期間を空けての初防衛戦となった。

痛みについては「あまり気にはならない。スパーリングで大振りで振ったときに頭に当たりケガしたりするんで、そういうところをなくして試合で万全に(パンチを)打てるようにしたい」と準備を整え、ベルト保持へ意気込んだ。

試合は12月18日、大阪・住吉区民センターで開催する同ジムの興業「YOU WILL BE THE CHAMPION 15」内で行われる。

会見には同日フェザー級10ラウンドを戦うデカナルド闘凜生(トゥーリオ、26=六島)も出席した。