「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーの俳優赤井英和(63)の長男英五郎(28=帝拳)は準決勝敗退となった。元K-1ファイターの左右田(そうだ)泰臣(34=EBISU K.s BOX)と拳を交え、1-2(37-39、39-37、36-40)の判定負けを喫した。

1回から左フック、左右ボディーを突いた赤井は前に出て接近戦を展開。2回開始直後も左フックをヒットさせたが、左右田の強烈なワンツー、上下に打ち分けるコンビネーションパンチを浴びた。3回以降もプレッシャーをかけて前に出て左を軸に打ち合ったものの、有効打の差でジャッジの支持を得られなかった。

赤井は「最後の最後まで分からない展開になってしまった。2回以降は相手の距離になってしまい、もう少し対応できたら良かった。左(パンチ)は芯に当たっていましたが単発になった。きっかけとして生かせなかった」と反省しながら振り返った。

プロデビュー戦だった21年9月の東日本新人王同級初戦では1回TKO負け。1年間の再起を経て、2度目の挑戦となった今年7月の東日本新人王は初戦で2回TKO勝ちでプロ初勝利を挙げた。試合ごとに動きと攻撃のバリエーションが出てきたが、通算戦績は1勝2敗と黒星が先行。赤井は「すぐに練習はしたいですが、そこは帝拳ジムと話し合ってからです。ジムでは最高の環境で練習させてもらっているので、早く練習を始めます…というのは難しいです」と言うにとどめていた。