全日本プロレスで活躍したレジェンド、川田利明(58)が、新日本の特別ゲスト解説として登場した。

メインイベントの「NJPW WORLD認定TV王座」決定戦トーナメント第1回戦、SANADA-タイチ戦。対戦の2人は全日本出身者で、「久しぶりに見るので15分は短すぎる」と、弟子の成長を見守った。

試合はタイチが川田の「3冠パワーボム」を繰り出すなど見せ場を作ったものの、試合終了3秒前の14分57秒にオコーナーブリッジで押さえ込まれて逆転のフォール負けを喫した。

敗戦したタイチは、退場の際に解説席に詰め寄ると、「こいこい」とジェスチャーで挑発。川田が立ち上がると、「あんた、まだ引退してないんだろ? 辞める前に俺とやれよ。簡単に辞めさせねーぞ。体作ってこい。そのまま辞めるんじゃねーぞ」と、まさかの対戦要求。2010年を最後にリングを遠ざかっている、かつての師匠へ語気を強めた。

さらにバックステージでも「解説席にわけのわからねえおっさんを座らせやがってよ。敗因はそのせいだ。2度と連れてくるな」と、悪態は止まらず。3冠ヘビー級王座5度獲得、チャンピオン・カーニバルを2度制した川田へ、執念を見せていた。

川田のサプライズ登場は、ツイッターでも関連ワードがトレンド入りするなど大きな話題を集めた。