プロボクシング・ライトフライ級の前アジア3冠(日本王座、東洋太平洋王座、WBOアジア・パシフィック王座)王者の岩田翔吉(27=帝拳)が4月1日、東京・後楽園ホールでWBOアジア・パシフィック同級15位のジェローム・バロロ(23=フィリピン)との再起戦に臨む。

3月31日、都内の日本ボクシングコミッションで前日計量をパス。「強打を振り回す好戦的な選手なので、むちゃくちゃかみ合う。面白い試合になる。すごく楽しみ」と自ら打撃戦を期待した。

昨年11月にWBO世界同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に挑み判定負け。プロ初黒星を喫した。果敢にボディーを攻めたが、ディフェンシブでポイントを奪うボクシングに徹した王者を最後まで崩しきれなかった。その悔しい敗戦から学んだのが『追い足』の重要性。「相手よりも先に動く足が必要だった。だから自分のパンチが当たってからの追い足をかなり磨いてきました」(岩田)。

4月8日にWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗に挑戦することが決まった、1階級上のWBA世界フライ級2位アンソニー・オラスクアガ(米国)とスパーリングを積んできた。デビュー前の2018年にもスパーリングで拳をあわせた強豪との練習で、あらためて自分の成長も実感した。「昔からパンチがある選手で、18年にやったときはブロックしても体がぶれてしまいパワーの差を感じたが、今回は攻撃に対応できた。自分もフィジカルトレーニングや走り込みで進化した。自信になりましたね」。5カ月ぶりの再起戦に臨む岩田の目には、その先に続く世界への道もしっかりと見えていた。【首藤正徳】

【ボクシング関連ニュース】はこちら→