プロボクシングWBC世界ミニマム級3位の重岡優大(25=ワタナベ)が、『KO共演』での兄弟同日同階級世界王座獲得を誓った。

16日、東京・代々木第2体育館で、元WBO同級王者で同級7位ウィルフレド・メンデス(26=プエルトリコ)とWBC同級暫定王座決定戦に臨む。同じ興行でIBF同級暫定王座決定戦に出場するIBF世界同級4位の弟銀次朗(23=ワタナベ)とともに15日、東京ドームホテルで行われた前日計量を47・6キロのリミットでパス。直後の会見で「(銀次朗が)KOでバトンを渡してくれるので、そのKOより豪快なKOで締める」と豪語した。

試合順は優大がメインで、その2試合前に銀次朗が兄弟の先陣を切って世界戦のリングに立つ。「兄弟のいる人だったら同じように感じると思うけど、別々に試合をするのとでは違う。兄弟2人でやるのは心強さがある。気軽だし、お互い高め合っていけるし、リラックスできる」と優大。同じ日に兄弟で世界戦のリングに上がるメンタル面でのメリットも強調した。

もともと優大はWBC同級王者パンヤ・プラダブスリ(32=タイ)に挑戦予定だったが、王者がインフルエンザ感染で来日できなくなり、急きょメンデスとの暫定王座決定戦に変更された。

「計量を無事に突破した。明日は世界王座に返り咲く」と語ったメンデスに対し、優大は「どんな試合にするかリングの上で分からせる。今は目の前の試合を勝つことしか考えていない」と翌日に迫った決戦へ集中を高めていた。