プロボクシング元世界2階級制覇王者で現WBC世界スーパーバンタム級1位のルイス・ネリ（29＝メキシコ）が21日、羽田着の航空便で来日した。5月6日、東京ドームで4団体統一同級王者井上尚弥（31＝大橋）への挑戦を控え、夫人、娘3人ら家族や陣営とともに日本の地に降り立った。来日直後に報道陣の質問を受けたネリの主な一問一答は、次の通り。

　　　◇　　◇　　◇　　◇　　

－現在のコンディションは

ネリ　今の状態はパワフルだ。5カ月間、練習してきたから。

－空港には多くの報道陣、ファンが詰め掛けた

ネリ　とてもうれしく思う。東京ドームでのこの試合が成功することを願っているよ。

－2週間前の来日の意図

ネリ　時差に慣れる、気候に慣れるためだ。こちらが朝だったら向こうは夜だからね。

－米メディアに「井上尚弥は過大評価されている」と発言していたが

ネリ　井上選手は良いボクサー。スピードがあり、パワフルで才能があると思う。でも自分が井上選手よりも勝っているし、井上選手がパウンド・フォー・パウンド（階級を超越した最強ボクサー）の1番だと思っていない。テレンス・クロフォード、ジャーボンテイ・デービス（ともに米国）らもっと良い選手がいる。井上選手をマスコミが1番とするなら、それはうれしいことだ。なぜなら自分が1番の選手と対戦できるからだ。

－3月6日の来日時は2度対戦した山中慎介氏や日本のボクシングファンに謝罪するなど「優等生」発言が多かった

ネリ　前回に来た時は会見の目的だった。周りのみなさんがリスペクトすべきだと教えてくれた。それで、あのような態度になった。

－では本当のネリは

ネリ　本当のネリは、という意味では、井上選手をリスペクトしている。だが恐れてはいない。KOする。

－米メディアに「あと2試合で引退する」との発言があった

ネリ　おそらくそうだと思う。今年末に引退すると思う。なぜか？　それは自分にやりたいことがまだあるからだ。ただ28歳で引退すると言って、29歳で引退してみたりするかも。5年後も同じことを言っているかもしれない（笑い）。

－今回、家族と一緒に来日

ネリ　妻と娘3人も来ました。自分は女の人に囲まれて生きている（笑い）。