<プロボクシング:東洋太平洋フライ級タイトルマッチ12回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール◇1200人

 挑戦者のロッキー・フエンテス(フィリピン)が、2-0の判定で王者大久保雅史(青木)を下し、新王者になった。フライ級らしからぬ強打を武器に、積極的に前進。序盤は左アッパーを的確にヒットさせた。これが読まれると、ガードが下がったところを左フックで狙い撃ちした。試合前には都内で降った雪に、「生まれて初めて雪を見たよ」と感激。気をよくして臨んだ一戦だった。今後は「マネジャーが用意してくれる相手なら、だれとでも戦うよ」。同選手のカニーテ・マネジャーは「亀田兄弟はいいボクサーだと聞いている。タイミングが合えばやりたいね」と、WBC王者の亀田興毅、WBA王者大毅への挑戦にも興味を示した。