60年代から約40年にわたり活躍したプロレスラーのラッシャー木村さんが24日、腎不全による誤嚥(ごえん)性肺炎のため、東京都内の病院で死去した。68歳だった。木村さんのプロフィールは以下の通り。

 1941年6月30日、北海道中川郡中川町出身。本名・木村政雄。58年に大相撲の宮城野部屋に入門し、引退後にプロレスに転向した。国際プロレス(現在は解散)時代には金網デスマッチで名勝負を繰り広げ、「金網の鬼」と呼ばれた。数々の団体を渡り歩き、04年7月に体調不良を理由にノアの大会で引退を表明していた。ジャイアント馬場選手を相手にした「アニキーッ」と始めるマイクパフォーマンスが有名。また、「こんばんはー」と丁寧に一礼して行ったセリフは、その後ビートたけしがネタに。「こんばんは、ラッシャー木村です」とギャグにして広まった。たけし軍団の1人、力道山をもじった力道川に「ラッシャー板前」という芸名までつけさせた。