プロレスラー小川直也(42=小川道場)が25日、神奈川・茅ケ崎市役所を訪れ、道場で集めた義援金約100万円を服部信明市長(49)に寄付した。小川にとって、被災地には思い出の場所が多い。02年9月には、宮城県石巻市でのゼロワン興行で、盟友橋本真也とタッグを組んだ。「仙石線に乗って石巻に行ったのが思い出。思い出の地が壊された。自然に壊されたものを、人間が建て直して欲しい」と、義援金集めのきっかけを説明した。

 また、福島県いわき市で被災し、就職内定を取り消された柔道家の半谷静香(22)を、道場に受け入れたことを明らかにした。視力が弱い同選手は、来年のパラリンピック出場を目指しているという。小川は「パラリンピックに出場して、よりよい成績を残すのが彼女の夢。その夢の実現を第1に考えている」と期待した。