<全日本プロレス:40周年記念

 新春シャイニング・シリーズ>◇2日◇東京・後楽園ホール

 全日本マットに4年ぶり参戦中のアブドーラ・ザ・ブッチャー(70)が、現役引退を表明した。武藤敬司(49)菊タロー(35)とタッグを結成したブッチャーは、腰を痛めているため歩行補助器を使いながら凶器のフォークを持って入場。リングには上がれずに、試合中にリング下に待機した。

 それでも、味方が敵の渕正信(57)西村修(40)BLACK

 BUSHIを、自軍コーナーに捕まえてくると、ロープの間から必殺の地獄突きを見舞って会場をわかせた。自軍が勝利するとマイクを握り「メリー・クリスマス&ハッピー・ニュー・イヤー!

 サヨナラ!

 私、ブッチャーは近々、引退したいと思う。ここ2、3カ月に引退します」と話した。

 58年にデビューしたブッチャーは、70年に日本プロレスに初来日。72年にジャイアント馬場が全日本を旗揚げすると常連になり、76、79年にチャンピオン・カーニバルで優勝した。また、馬場、ジャンボ鶴田とPWFヘビー級王座、インタータッグ王座をめぐって抗争を繰り広げた。アラビアの怪人ザ・シークと組んだ“史上最凶コンビ”では、ザ・ファンクスと抗争を繰り広げて、悪役ながら絶大な人気を誇った。