ボクシングのWBC・WBA世界ミニマム級王者の井岡一翔(23=井岡)が29日、大阪市内の所属ジムで会見し、WBC王座を返上することを発表した。井岡は20日に八重樫東(大橋)との激闘を制し、日本初の世界2団体統一王者となった。事前の取り決めで、10日以内にどちらかの王座を返上することになっていた。

 WBA王座は保持するが、井岡は目標の「4階級制覇」へ向けてミニマム級は卒業する。井岡は「統一チャンピオンになって、思い入れがないと言ったらウソになるが、通過点なので。最後、統一チャンピオンになって返上できるのは幸せなこと。誰かに取られたわけじゃないですから。新たに次へのスタートです」と話した。