厚生労働省の職員(45)がプロボクシングのレフェリーを兼業していた疑惑で、この職員が同省の調べに対し、兼業を認めたことが24日、分かった。日本ボクシングコミッション(JBC)関係者が明らかにした。

 試合では本名と違う「山田一公」を長年名乗っていた職員が、先週までに勤務先の同省東京労務局に「レフェリーをしていました」と報告。JBCの羽生孝次職員は「同一人物とされても仕方ない」と話した。

 また、疑惑が発覚したここ数日にJBCが管理していた男性のデータが大幅に書き換えられ、履歴書が紛失したことについて、羽生職員は「厚労省に報告していない個人データが同省に流出した。個人情報の問題があるため、私が事務局長代行の許可を得て消しました」と弁明した。