ジム会長らで組織する任意団体の東日本ボクシング協会は21日、東京都内で理事会を開き、昨年12月の世界戦で亀田大毅(亀田)が敗れながら王座を保持し混乱を招いた問題で、亀田ジム会長の吉井慎次氏の除名を全会一致で決めた。最も重い処分となる。

 会長としては名義貸しの状態で、ジム運営に携わっていない点や、海外での試合を報告せず安全管理を怠った点などが除名の理由。吉井氏は亀田ジムのマネジャーとともに、既に日本ボクシングコミッションから事実上の資格剥奪処分を受け、興毅と大毅、和毅の亀田3兄弟は国内で試合ができない状況になっている。国内試合を可能にするには一時的な措置として3兄弟を「協会預かり」とする方法もあるが、同協会の大橋秀行会長は「ない」と断言した。