元前頭で西幕下2枚目の大道(33=阿武松)が初場所12日目の21日、日本相撲協会に引退届を出した。

 国技館内で「すごく充実した相撲生活だった。まったく悔いはない」と語った。幕下に陥落した今場所は1勝4敗。引退を決意したのは「負け越しが決まった時。力の衰えが分かった」という。あごの骨折を克服して幕内まで昇進した弟子を、師匠の阿武松親方(元関脇益荒雄)は「人生は諦めたらダメ。食らいつかなきゃ、と大道を見て思った」とたたえた。今後は年寄「小野川」を襲名、部屋付き親方として後進を指導する。