-特にご両親への率直な気持ちは

 頑丈な体、ケガをしない体を作ってもらったというのは、うれしいですね。本当に良かったですね。

 -他の横綱にも特徴はあるが、自分はどこで勝負していきたいか

 そうですねぇ…自分の納得できる相撲をとるのが、1番だと思います。

 -横綱には降格がない。覚悟を、具体的に

 (覚悟は)もちろん、持っています。そういう立場になりますからね…中途半端なことは出来ない。

 -他の3横綱より自分が勝っている部分は?

 どうでしょう…体重?(笑い)どうでしょうね? 人の相撲はどうこう、なかなか評価できないですけど、前に出る力というのは相撲界に15歳で入った時から常に言われ続けてきて、そしてそれを磨き続けてきて十両、幕内、そして大関、横綱になってきましたから。やはり、それを信じてやるしかないなと自分の中では思っています。

 -横綱の白鵬が、16年に優勝争いを繰り広げた時(稀勢の里について)「横綱になるのは宿命だ」と言っていた。ご自身の宿命じついては、どう考える?

 自分を信じてやってきただけです。それ以外、ないです。

 -優勝回数含め、記録を作った白鵬と同じ時代に肩を並べ、これからどういうふうに向かっていきたい?

 う~ん…毎場所、対戦のある横綱、力士ですから、今後とも、またいろいろ自分も、もっと、もっと考えて、もっと、もっと稽古して倒していかなければいけない相手だと思っていますから。もっと、もっと強くならなければいけないです。

 -今、こういう立場になって、先代の師匠からかけられた言葉で1番、思い出す言葉は?

 1番、けいこ場で言われたのも「横綱になったら、見える景色が違う。横綱になったら分かることもあるんだ」と。常日ごろ、先代の師匠は、そう言われていました。

 -今、現在、景色が変わったところはある

 まだね、こんな状況ですから…。これから、またけいこ場はけいこ場で、支度部屋もそうですけど、1番奥になることもありますし、そうすると、またいつもと見える角度も違いますし、それ以上に、目に見えないものも、また見えてくるものもあるかと思う。見えるように成長していきたいと思っています。