大相撲の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)が、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて散歩で始動した。部屋の稽古が休みだった30日、早朝に約2時間、「基礎体力を呼び起こすために」歩いた。初場所千秋楽翌日の23日に優勝一夜明け会見に臨んでから28日までは、横綱昇進伝達式や明治神宮奉納土俵入り、優勝報告会などで大忙し。完全休養は29日だけで「1週間あっという間に終わっちゃった」と初優勝の余韻に浸ったが、体はうずいた。

 部屋の稽古始めは2月1日ながら「(まわしを)明日つけてもいいし、今でもいいし」と語り、「お祝いムードは昨日まで」とぴしゃり。「来場所に向けてしっかり体を作っていく」と、横綱として迎える最初の場所へ向けて、スイッチを入れた。