大相撲の春巡業が11日、静岡県三島市で行われ、小結正代(25=時津風)が、同じ時津風一門の横綱鶴竜に胸を借り、汗を流した。

 胸を出されること約10分。鶴竜を押し切れず何度も転がされて全身土だらけ。まわしの後ろをつかまれながら腰を低く落として、土俵をすり足で周回した時には苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 正代は「胸を出してもらって光栄です。しんどかったですけどね。自分の身になると思う」と感謝。鶴竜は「あんな長くやるつもりはなかった。(正代が)押さないからね」と近くにいた正代を横目で見ながら笑って話した。