大相撲の春巡業は22日、東京都八王子市で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が、ぶつかり稽古で前頭宇良(24=木瀬)に初めて胸を出した。

 土俵下で見ていた幕内力士による申し合い稽古が終わり、ぶつかり稽古で土俵に上がり指名したのは業師の宇良。ぶつかった瞬間にやり直しをさせたり、押し切れない宇良を何度も転がしたりと、春場所で新入幕を果たした期待の若手に約5分間稽古をつけた。

 「勢いがなかった。胸を出す方が気を使っちゃった」と少し物足りない様子。しかし、何度転がされてもすぐに立ち上がりぶつかってくる姿勢に「一生懸命やっている感じはある。もう少し強く当たれれば彼のやりたいこと、目指す相撲を磨けると思う」とこれからの伸びしろに期待した。